日本茶あれこれ
お茶っぱの働き
茶柱
昔から、茶柱が立つと縁起がいいと言われ、一般的には四つ葉のクローバーのように幸福のシンボルとして言われています。これは、四つ葉のクローバーを見つける事が、困難と言われているのと同じく、茶碗の中で茶柱が立つことが珍しい事から言われるようになったと考えられます。
茶柱が立つ条件はお茶の茎の部分が入っている必要がありますが、棒茶以外の煎茶の場合は、茎がほぼ入っていません。さらに一般家庭の日本茶用の急須は、内側にメッシュが付けられている場合が多く茶碗に茎が入る事がほとんどありません。
現在は便利な水だし煎茶等も、市販されているので、ますます茶柱を見る機会がへっています。まれに、茶の茎が茶碗に入っても、茎の太さやバランスの悪さで沈んでしまいます。
茶柱が立つ原理は、茶柱の一方の比重が重く、湯を均等に吸収できずに、一方の端が重くなって沈んでしまうと考えられます。
茶柱が縁起がいいと言われる由縁は、神話において大国主命が、妻に須勢理昆売迎えた際に、石にしっかり柱を建てて宮殿を建てた事が始まりと言われています。柱を建てる行為は、力強さや元気のよさの象徴とされました。
現在でも、柱を建てる行為は神事の一つとして、諏訪神社で行われる御柱祭のように、柱を神事の中心とした祭が各地で行われています。この神聖な柱に、茶碗の中に立った茶柱を重ねて、茶柱が縁起がいいものと言われています。